共創のプラットフォームを目指して
“叶”という感じは口に十と書きますが、10人いればそれぞれが口にする願いは様々です。しかしながら、自分の願いに集中し、他者の思い無視してしてしまっていては、その願いは叶いません。なぜならば、自分がしているのと同じように他者が自分と願いと矛盾する願いをするわけですから、その願いは妨害されてしまうのです。自分の願いが叶うとき、叶うべき願いは、全ての人の願いを叶えるものでなければ、つじつまが合わないのです。逆に、至高のクリエイティビティによって全ての人の願いに沿った構想が提示されたとき、その実現のためのスキルや知識、経験を持った人たちは、惜しみなくその能力を発揮できるでしょう。実現できたら、自分の願いも叶うのですから!!!だから、全ての人の願いを叶える願いは、叶わないわけがないのです。それが共創のありかたであり、叶園はその実現の”場”となります。
社会関係資本は人々の生活を守るはずだった
社会関係資本とは、人と人とが関わり合いを持つと、そこに価値が発生する、という考え方から生まれた資本の一つの形で、例えば、歌がうまい人、詩が書ける人、作曲ができる人、3人が一緒に創造をすることにより、世の中に新たな歌を音として送り出すことができます。個々ではできなかったことが可能になっているということは、そこには新たな価値が発生していると言えるわけです。価値がある以上、ヒト、モノ、カネ、情報と同じように、資本として使うことができます。
ですから、もっと生活の身近なところで、様々な技能を持った人たちがその能力を発揮することによって、様々な生活における問題が解決できます。
現代社会ではこのような関係性は、主にお金という報酬を伴う契約によって生み出されていました。お金という資本を、社会関係資本に変換している、ということです。なので、多くの資金を扱える、政府や行政、大企業に私たちは生活を頼ってきていました。しかしながら、近年、それらは時として庶民のためではなく、自己の利益追求に動き、公共の利益に反したものになることを、多くの人々が度々目にし、さらに直接経験もしているはずです。
共感マーケティングとクラウドファンディング
ネット社会が進展し、さらに日本では3.11を契機にSNSが大幅に普及するにつれ、人々が機能性や安全性などの価値に加えて、”共感”を覚えるものに対価を支払う、という行動が顕著化し、企業のマーケティングにも大きな影響を与えるようになっていました。さらには、2013年ごろはクラウドファンディングのプラットフォームが乱立し、共感に対して寄付をするということが一般化してきていました。3.11からの復興の流れもあり日本では社会貢献型のクラウドファンディングが人気を集めました。
そのとき、思いました。お金ではなくて、その人が直接かかわってくれるだけで、社会関係資本が生まれ、その助けられるべき存在は助けられるのではないかと。そして、同時に関わった人も自分の能力を感謝してもらえるのです、こんなうれしいことがありますか!!!!!!!!
生きることの基盤であり、万人に共通の感動項目である”食”
人によって、何に共感を覚えるのか、というのはその人の趣味や嗜好性によって多様ですが、誰もが1度はしたことがあるはず感動は「おいしい」ということであると言い切ってもそんなに間違ってはいないと私は思いました。そこに、社会貢献としてCSRやSDGsにより多くの人々が関心を持ち始めた環境を加味し、環境保全型の農業をベースに共感のコミュニティを作る、という結論に至りました。
中間発表まで1週間、2013年7月28日、何も構想が出ず、諦めから真っ白になった私の脳裏に、それは思いついたというよりは、降りてきた感覚でした。
価値の発見のために、”よそ者”ともつながる
コミュニティの構成員は、必ずしも同じ地域の人だけ、という必要はない、というよりはむしろ、離れた地域の人とも積極的につながっていくことが望ましいと考えています。山奥に自然農のムラを作ろう、というわけではないということです。隣の芝生は『虹色』に見えてしまうのです。違う目線を入れることにより、彼らはそのコミュニティの新たな価値の発見に貢献してくれるはずです。
地方創生は名を変え戦後何度となく取り組まれてきました。ですので、もう同じ文化をのもとに生活しているメンバーでは何もでてきません。今までとは異なる社会関係資本を作っていく必要があると考えています。そして現代社会において、それはそれほど難しいことではないでしょう。
